座学と実習。自分のぽんこつさを実感したベッドメイキング

看護学校奮闘記

社会人から色々な葛藤を抱えて看護学校に。大人になってからの学びは楽しさや喜びもたくさんありました。受験を悩んでいる方や興味のある方など、少しでも参考になったら幸いです。

 

 

 

学校に通う前の私には“家族”と“職場”と“ママ友”という人間関係のみでした。昔からの友人に会うこともありましたが、年に一度あるかないか程度。

そこに新しい人間関係

学校の同級生

が加わりました。学校では「奥さん」や「〇〇君のお母さん」と呼ばれることはありません。私という一個人として見られることは、久しぶりの感覚でとても嬉しかったです。

学生としての時間を謳歌する

座学は真面目に受けていました。苦手な科目もありましたが、コツコツ勉強は苦でありません。むしろ好きでした。なのでテストも無難な点数でクリアしていき順調です。

そして気の合う学友たち。学校近くの最寄り駅周辺でご飯を食べたり、カフェで一緒に勉強をしたり。学校で使う文房具を買いに行くことも楽しい。

時には学割を使ってラーメンに無料トッピングをつけてもらったり、映画館に行ったりと。「おばさんが学割なんて、なんか疑われるかな?」なんて心配はいりませんでした。きちんと提示すると問題なし。私の杞憂でした。

こうして学校生活を楽しく過ごしていました。

しかし徐々に。しかし着実に。静かに忍び寄る“実習”という存在。聞こえる噂は怖いものばかり。

“実習中はまともに寝れない”“〇〇病院の指導がきつい”など耳に入ってきます。全くの未知の世界。病院で実習生を見かけたことはありましたが、初々しい姿を横目に内心「頑張ってー」と応援していただけの存在。まさか自分がその立ち位置になるなんてびっくりです。

実習に行く前に

実習は時期が来たら自動的に行けるほど甘くありません。実習先の病院や患者さまに迷惑をかけることはあってはいけない…

知識、手技ともに最低限のレベルは求められます。そのために実習に行く前に課題やテストがあります。それもてんこ盛りに。

課題は全て手書きで、本当に大変でした。本気で「腱鞘炎になるかも?」と思うくらいに、大量の字を書きました。その結果

腕とシップはいつも一緒の友達

状態に。

コツコツと計画的にやっていましたが、なかなか終わりが見えない。現役で学生だった頃でも書いたことがない圧倒的な量。

そこに実技テスト対策も加わるのです。

根気よく教えてくれる優しいクラスメイトたち

学生が実習に行っても出来ることは限られています。

「せめてベッドメイキングだけはキレイにやりたい」

いや、ベッドメイキングしか出来ないが正しいかもしれません。

入院しているということは体調を崩しているということ。そんな自身がつらい中で実習生を受け入れてくれた方々には感謝しかありません。ありがとうございました。

しかしベッドメイキングも奥が深いもので、まさに悪戦苦闘することになりました。

自宅ではボックスシーツで簡単装着。看護補助で働いていた病院も同様。つまりただの1枚布のシーツは使っていないので扱い慣れていない状態です。

シーツの畳み方。広げ方。シワの伸ばし方。もちろん左右対称に真ん中に広げる。空のベッドだけではなく、患者様が寝ている状態でも美しく仕上げる必要がある…

もう頭がパンク寸前。特に畳んで広げる動作が苦手でした。

「手技に自信がない!」という同志が集まり、放課後に自主訓練をすることに。

職場で扱い慣れているクラスメイトたちが先生役となり練習を始めます。そうしてクラスメイトが1人2人と上手になっていくのに、全く上達しない私…

めちゃくちゃ凹みます。あまりの出来の悪さに自分でもびっくりしました。

「みんなもう出来ている。なのに、これ以上付き合わせるのも申し訳ない…あとは1人で練習しよう」なんて考えが頭を過ぎりました。

めちゃくちゃ強がって「あとは何とかするからいいよ。ありがとうね」と言った私に

「1人で練習出来ないでしょ!それにテストで合格する自信あるの?」と見抜いていたクラスメイトたち。

正直に「…ない」と言うと「じゃあやろうよと返ってきました。

今でも本当に感謝です。クラスメイトたちが練習に付き合ってくれた甲斐あって

手技のテストは一発合格

嬉しかったです。

座学ではトップレベルではないけれど、いつも無難な点数でした。時にはクラスメイトに教えることもありました。それがすっかり逆転です。

「学生時代に“この子本当に大丈夫かな”と思った子が、活躍して主任になっていたりするんだよ」

授業中に聞いた話をふと思い出しました。

勉強だけじゃない、手技だけでもない。看護師になるということの奥深さを感じた出来事でした。

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